
企業の求人募集で「第二新卒」という言葉を見かけることが多々あり、
自分が「第二新卒」に該当するのかわからない方がいると思います。
この記事を読めば、
「第二新卒」とは社会人何年目までのことを指すのか、
そして第二新卒で転職活動をするメリットについて理解できます。
第二新卒はいつまでか
結論から言わせていただきます。
第二新卒とは
「学校を卒業して3年以内に転職(就職)を希望している人のこと」を指します。
この「学校」とは「大学」のことを指しています。
浪人や留年、また院生か否かなどで年齢は異なってきますが、
25・26歳前後の方が第二新卒に該当する場合が多いと思います。
ただ注意してほしい点があります。
例えば、22歳で就職して25歳になった2月に転職活動を始めた寛太くんがいたとします。

まだ自分は社会人3年目だから第二新卒だ!
この考え方は少し甘いです。
たしかに今は第二新卒です。
しかし転職活動には最短でも6カ月間が必要です。
なぜ6カ月もかかるのか、転職活動のスケジュールの詳細は以下の記事をご確認ください。
6カ月かかるとした場合、最速でも寛太くんが面接を受けるのは4月。
この時点で寛太くんは社会人4年目になってしまいます。
つまり彼は第二新卒ではありません。
企業側もそこまで厳密に「第二新卒か否か」を意識しているわけではありません。
しかし「自分は第二新卒だ!」という意識は捨てた方がいいです。
ではここから、
人事部からみた「第二新卒を採用するメリット」をご紹介していきます。
第二新卒メリット① 社会の厳しさを知っている
新卒で入社したときを思い出してください。
希望いっぱいで始まった社会人生活から、じわじわと感じていく
・社会人としてバリバリ仕事をする大変さ
・顧客とのやり取りの大変さ
・仕事がしんどくて帰りたいという気持ち
これらは一度働いてみないと真の意味で理解できません。
新卒を採用したらこれらを理解していないまま働いてもらうことになります。
一方で第二新卒は社会の厳しさを既に知っています。
新卒よりも忍耐強く、たくましく、ちょっとしたことで辞めないでしょう。
社会の厳しさを既に知っていて過剰に期待していないため、
すぐには辞めない第二新卒を採用することは、
人事部にとってそれは大きなメリットとなります。
第二新卒メリット② 社会人としてのマナーが身についている
新卒を採用した場合、以下を教えなければなりません。
・名刺の渡し方
・メールの送り方
・顧客と話すときの言葉遣い
社会人マナーを教えるには時間と費用、つまり教育費がかかってしまいます。
人事部にとってはコストになんです。
一方で第二新卒は前の会社で教育されており、
既に社会人マナーが身についている可能性が高いです。
そのため教育費が必要ありません。
会社にとってコストカットできるため、新卒よりも第二新卒を雇うメリットになります。
第二新卒メリット③ 思考が柔軟である
人事部の気持ちになって考えてみてください。
例えば社会人歴8年目の30歳男性を採用したとします。
彼は入社してくれましたが、前の会社で実施していた仕事の進め方で仕事をしようとします。
しかし今の会社ではその進め方は通用しません。
そのため彼には進め方・考え方を変えてもらう必要があります。
ただ、それは簡単なことではありません。
8年間も前の会社で仕事をして染み付いたものは簡単に変えれません。
もしかすると会社になじめずすぐに辞めてしまうかもしれません。
せっかく採用したのに辞められると、人事部にとって大きな損となります。
一方で第二新卒は社会人歴が浅いので、
仕事の進め方・考え方が固まっていません。
そのため、第二新卒は転職してもすぐになじめる可能性が高いです。
どの会社にも、その会社特有の考え方や社風があります。
それに早くなじんでほしいのです。
社会人歴が浅く、思考が柔軟である点は第二新卒を採用するメリットになります。
第二新卒はデメリットが多い
ここまで第二新卒を採用する3つのメリットを人事部の目線でお伝えしてきました。
・社会の厳しさを知っている
・社会人としてのマナーが身についている
・思考が柔軟である
しかし、はっきり言います。
第二新卒で転職する場合、デメリットがとても大きいです。
採用側の立場から言っても、
実際に第二新卒で転職した私自身の立場から言っても、そう言い切れます。
デメリットについては以下の記事で紹介しています。
第二新卒で転職を考えている方は必ず読んでください。
あなたの転職が成功しますように。